不忍池にて わらべうた907・5



陽が傾き始めていた。
「あっ…あ…」
榎本と別れたあと、二人は高級店を出て奥まった別の店に入った。場所柄人目を気にしていた総司は二人きりになってようやく気が抜けたが、すぐに押し倒されて喰らわれるような口付けをされ、あっという間に袴の紐を解かれてしまった。
「っ、としぞ、さん…私は…」
いまは体力的に彼のものを受け入れることができないとその肩を押したが、土方は「いい」と強引に足をひらかせた。
「俺がしたいだけだ。お前のモノを舐めて、興奮させて…味わいたい」
「そ、そんなこと…」
なんて卑猥なことを言うのかと顔を背けると、土方はあっという間に総司の硬くなったそれを口に含んでしまった。
「ふぁっ…!」
土方の巧みな舌の動きに翻弄される。まるで自分の知らない場所が自分の意思に関係なく、熱くなって彼の口腔で溶けてしまいそうだ。
「や、やだ…も…っ」
「じゃあ自分でしたらいい…もうこんなに硬くなってる」
「そっ、そんな…」
土方は急に総司と距離を取り、ほくそ笑んで眺めている。襟元は乱暴に乱れ下肢が丸見えの淫らなまま自身はヒクヒクと刺激を待つ…総司は耐えきれず片手でそれに触れて自ら慰めた。
「っ、歳三さん…ぅっ、んっ…」
「もっと激しく動かしてみろよ。お前はその方が好きだ」
「あっ…あぁ…」
土方に見せつけるような格好になってしまった羞恥心よりも、早く熱を放ちたいという欲望が勝り、総司は手を動かしながら無意識に腰を上下させてしまう。少なくとも江戸にいた頃はこんな身体ではなかったのに
(いつの間に僕はこんなに恥ずかしいことが平気になったんだろう…)
その証拠に総司のもう片方の手は胸の乳首へと伸びてしまった。土方がしてくれるように指先で摘むとさらに気持ちいい。
「…お前、やらしい」
「っ、あっあっ…だめ…としぞ、さん…」
「何がダメなんだ?」
土方は意地悪く尋ねるが、総司の理性はすでに消え失せていた。自分でするより、彼にして欲しい。
「…ここっ…もっと欲しいんです。触って…!」
「ああ…わかった」
土方は総司を押し倒して口を吸い、その両手の指先できゅっと強く摘んだ。
「んうっっ!」
その瞬間身体がビクンと跳ねて弓のようにしなる。
(気持ちいい、気持ちいい…っ)
体の神経が全て土方の指先に集中し、頭が快楽の色に染まる。熱を放ってイってしまいたいとそれだけの獣になって
「もっと、して…!」
「ああ」
土方は乳首を強く吸い上げて噛み付いた。
「あっ、痛い…」
「痛くないはずだ。…ほら、気持ちいいだろう?」
土方の手が総司のモノを掴んで強く擦り、もう片方の手は絶え間なく乳首を強弱をつけて摘む。
「ああっああっイク、イク…っ」
「駄目だ、我慢しろ」
「やっ…!」
土方は急に手を止めてしまい、総司はあまりに切なくて身をよじった。
「ど、どうして…っ」
「…こっちに来い」
土方は総司の手を引いて、夕陽が差し込む窓辺に座らせて肘を開いた。
「…よく見える。お前のモノが濡れそぼって今にも吐き出しちまいそうだ」
「や、やだ…なんでこんな…意地悪…」
土方はふっと小さく笑ってその奥に指を差し込んだ。
「ひぁっ…」
表面の刺激とは違う、内側から湧き上がるような良さに総司は悶えた。土方の長い指先と絶妙な爪先がなかの前立腺を刺激するが、今の総司には物足りない。
「としぞ…さん、もうだめ…もう、だめ、イく、…ああっ」
「まだ駄目だ」
果ててしまいたいのに、また土方が蓋をするように総司のモノを強く握った。総司は涙を流して「ひどい」と身を震わせたが、土方はとても楽しそうに眺めていた。
「お前のことはもう全部知っていると思っていたが…まだ知らない顔があった。イキたくて、欲しくて我慢できない…可愛いな」
「…っ、な、なんで、そんな…ああ、ひぃあっ」
「…ああ、俺も窮屈になってきた…」
土方が服を脱ぐと総司と同じくらい屹立して興奮していたが、彼はまだ余裕があるようで総司のモノと後ろを弄り、果てそうになると止めてその反応を楽しんだ。
総司はふと実は彼が怒っているのではないかと思ったが、問い詰める余裕はない。ただ意地悪な土方に懇願する。
「歳三さん…っもうだめ、だめだから…っ」
「…ああ、もうここも赤く膨らんで尖ってる」
土方は両乳首をピンと弾いた。ただそれだけで総司は「ああ!」と声をあげてしまい、もう何をされても興奮するだけだった。
「イキたいか?」
「イキたい…っ」
「じゃあお願いして」
「…っ、歳三さん…イかせて、お願い、お願いだからぁ」
「どうやって?」
ふふッと笑う土方が股の間から総司の顔を見上げている。総司は耐えきれずその頭を掴んで自分の体に引き寄せた。
「これ、舐めて…舐めて、イかせてください…!お願い…っ」
「…よく言えたな」
土方はようやく総司の望みを聞き入れて膨らんだモノを口に含み、下で舐め回して吸い上げた。けれど何度も寸止めされた身体はそのくらいの刺激では物足りず、総司は片手で自分の奥の穴に指を入れた。
「あっあっ、いい、すごいっ いく、イク、イっちゃうーっ!」
「っ!」
総司はようやく土方の口の中で果てた。ビクビクと痙攣のように震えて堰き止められていたものを流し込んだ。ハァハァと息が切れる…すると土方は立ち上がって、その総司の口に自分のものを咥えさせた。
「ふぁっ、」
「…今度はお前の番だ。歯を当てるなよ…」
「んっんっ…」
総司は窓辺から離れて土方の前に膝をついて、大きくなった彼のモノを舐めた。舌先でやさしく舐めていると
「そんなのじゃ足りない」
と、土方は総司の後頭部を引き寄せて喉の奥まで咥えさせた。
「んぐっ!」
「…ふっ、…ほら、もっと舐めてみろ」
口の中がいっぱいになるほど大きくなる。犬のようにそれを咥えていると、
(これが、僕のなかに…)
これが何度も何度も最奥に触れたのだと思い出す。すると愛しさが込み上げると同時に総司の体が小さく震え始めた。
(どうして、僕は…)
総司はまた自分の奥の穴に指を入れてしまった。今すぐここを犯して欲しい…言えない願いを指先が代理するが、もちろん土方にも見つかってしまう。
「ふっ…いい景色だ。お前が俺のを舐めながら自分のそこを慰めるなんて。…そうだ、お前のソコに入ってたんだ」
「んっんっ…」
「手前も好きだが、お前は奥を突かれる方が好い声をあげていた。お前の指じゃ届かない場所にコレを入れて泣かせたんだ」
まるで土方の言葉に犯されているようだった。
彼のモノを口にしながら、かつて受け入れていた場所を自分で刺激する…そうしていると自分のモノもまた屹立し始めてしまう。
「…また、勃ったな」
土方は総司の口から引き抜くと同じように膝立ちになって、それを重ねた。
「お前が扱いて」
「…っ、うん…」
二人は抱き合い、総司は両手で二人分のそれを上下に扱いた。そして土方は背中から手を回して総司の奥に触れた。
「あっ…アッアッ!」
「足を開いて。…そうしたらもっとよくなれる」
「もっと、もっとして…っ歳三さん、歳三さん!」
「ああ…今度は一緒にいこう」
「っ、意地悪しないでイかせて…っ」
「…どうかな。お前が可愛いから…虐めたくなる」
「ハァぁっ」
土方の指が奥に触れた…出入り口をぐちゅぐちゅと音を立てて刺激すると、身体は「気持ちいい」と悲鳴を上げるようにして震えて強く締まる。
「ハッ…お前に喰われちまいそうだ」
「あっあぁ、イク、イキたい、お願い…っ」
「ああ」
土方はイク寸前、総司に口付けた。
快楽、興奮…生理的な欲求が、その途端に別の気持ちで満たされて、総司は幸福感の中で土方と共に白濁したものを吐き出していた。
二人はそのまま寝床へ倒れ込み、中途半端だった服を脱ぎ捨てて裸で抱き合った。
「…っ、はぁ、はぁ…と、歳三さん…」
「…なんだ?」
「なんか…怒ってました…?」
いつも以上に意地悪でなかなかイかせてもらえなかった。総司が尋ねると土方は「気づいたか」と少し笑った。
「お前が悪い」
「え?私何かしました?」
「…榎本さんの誘いに乗ってせっかくの時間を無駄にした」
総司は唖然と土方の顔を見ると彼は少し子供っぽく拗ねていて、総司の胸が温かな愛おしさで溢れた。
(もう…)
不忍池、総司は土方の胸の顔をうずめて疲れ切った身体を休めて惰眠を貪ることにした。





















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